放課後の子どもの居場所指導者研修会②
「気になる子どもへの合理的配慮と保護者や学校との連携の仕方」
実施日:令和6年9月5日(木)
実施担当:[生涯学習推進センター]
事 業 報 告
「集団生活の中で気になる子どもへの合理的配慮の仕方について理解する」「集団生活の中で気になる子どもの保護者や学校との連携の仕方を学ぶ」ことを目的とし、研修会を実施しました。放課後等デイサービス関係者や小・中・義務教育学校・高等学校等の学校関係者の方々にも周知し、すべての子どもの健やかな成長を願う方々が学べるような研修会として企画しました。参集とオンラインのハイブリット型で、267名が受講しました。
【講義】NPO法人 自閉症ピアリンクセンター ここねっと
黒澤 哲 氏
NPO法人 自閉症ピアリンクセンターここねっと 常務理事で、仙台市自閉症児者相談センター長の黒澤 哲(くろさわ あきら)氏を講師に迎え、「気になる子どもへの合理的配慮と保護者や学校との連携の仕方」と題してご講義いただきました。「子どもがパニックを起こし、まったく指示を聞いてくれない」という悩みについて、黒澤先生は「パニックになった時点で支援は失敗している」という話があり、事前にその子に起こりうる事態を想定し、対策を取っておくことの必要性を具体的にお話しくださいました。「本人の考えを聞く(ヒアリング)」→「本人が気づいていない情報を伝える」→「課題を共有し、一緒に考える」という方向性を共有するためのプロセスについて学ぶことができました。保護者との連携については、時間をかけて、じっくり保護者の話を傾聴していくことで、保護者とよりよい関係性を築いていく必要があることを教えていただきました。
【質疑応答】
昨年同様、今年度も事前質問制とし、黒澤先生にご回答いただきました。昨年度よりも質問数が多く、受講者の方々が日々悩みを抱えながら子ども達と関わっていることをまざまざと感じました。「合理的配慮をした際に、他の子どもから不満が出た場合の対応」「清掃時間に逃げ出す子どもへの対応の仕方」「母子分離できていない子どもへの対応」「支援員が保護者へ伝えた内容と子どもが保護者に話した内容が食い違った場合の対応」など11の質問が出されました。黒澤先生が質問への回答を資料付きで示してくださったことで、具体的な対応の仕方を学ぶことができました。「目標設定を他の子と一緒にするのではなく、段階的に、個別に設定していくこと」「保護者にその子のプラスの情報を伝えながら関係を築いていくこと」「誤学習を防ぐために望ましくない行動にはあえて反応しないこと」など多くのことを学ぶことができました。
【受講者の声】
●子どもの意図や気持ちを考えることが抜けがちになっていると改めて反省する機会となった。
●気になる子どもへの個別対応をしつつ、周囲の子ども達の協力も得ながら様々な活動を充実させていきたいと思った。
●質疑に対する回答だけでなく、黒澤先生の資料提示もあったので、非常に分かりやすかった。受講者が知りたいことにフォーカスされていた。
●子どもが大人になってから社会に適応できるようにするためにできることは何なのかということを考えさせられた。
【受講者の評価】
A(有意義) 87.5%
B(どちらかといえば有意義) 12.5%
C(どちらかといえば有意義でない) 0%
D(有意義でない) 0%
【担当者から】
質問内容を見ても、受講者の皆さんは同じような悩み抱えながら、毎日子どもたちの指導や支援にあたっているということを痛感しました。毎日の慌ただしさの中で、子どもの行動や言動の裏にある背景を見過ごしがちになります。この研修会が、子ども達一人ひとりの特性を見極め、効果的な支援や指導はどうあればよいのかということを考えるきっかけになれば幸いです。
申し込みは締め切りました- 1 目 的
- 目 的
(1)集団生活の中で気になる子どもへの対応の仕方について理解する。
(2)集団生活の中で気になる子どもの保護者や学校との連携の仕方を学ぶ。
- 2 主 催
- 岩手県教育委員会
- 3 主 管
- 岩手県立生涯学習推進センター
- 4 対 象
- (1)放課後児童クラブ及び放課後子供教室、放課後等デイサービス関係者
(2)県・市町村教育委員会及び生涯学習・社会教育の担当者
(3)広域振興局放課後健全育成事業担当者、各市町村保健福祉部局担当者
(4)小・中・義務教育学校・高等学校及び特別支援学校の教職員等
(5)NPO法人関係者等、子どもの健やかな成長を願う方々
- 5 定 員
- (1)参集による受講50名程度
(2)オンライン配信による受講(無制限・オンデマンド有)
- 6 期 日
- 令和6年9月5日(木)
- 7 会 場
- 岩手県立生涯学習推進センター
〒025-0301 花巻市北湯口2-82-13
TEL 0198-27-4555 FAX 0198-27-4564
- 8 受講申込み
- 「まなびネットいわて」から申し込んでください。
【申し込み締切8月29日(木)】
- 9 日程
- 9:30~9:40 【開会行事】(受付9:00~)
9:40~11:10 【講義】
休憩
11:20~12:00 【質疑・応答】
12:00~ 【閉会行事】
- 10 内容
- 【講義】気になる子どもへの合理的配慮と保護者や学校との連携の仕方
集団生活の中で気になる子どもへの合理的配慮や、保護者や学校との連携の仕方について、具体的な事例を通しながら学びます。
- 【質疑・応答】
具体的なケースについて、どのように対応したらよいかアドバイスをいただきます。
事前質問制です。
<講師> NPO法人 自閉症ピアリンクセンターここねっと 常務理事
仙台市自閉症児相談センター センター長 黒澤 哲(くろさわ あきら)氏
- 11 携行品
- 筆記用具、所属で使用している名札
研修会資料は、Webサイト「まなびネットいわて」の特設ページに掲載します。受講者自身で資料を印刷、または、タブレット等にダウンロードの上、ご準備くださるようお願いします。
- 12 受講者旅費
- 派遣者にて負担願います。
- 13 その他
- (1)昼食は、各自ご用意ください。
近隣のコンビニまでは車で10分程度かかりますのでご注意ください。
(2)県立生涯学習推進センターまでの交通案内及び駐車場は、下記よりご確認ください。
[まなびネットいわて]>[生涯学習推進センター]>[アクセス]
(3)欠席の際は、岩手県立生涯学習推進センターまでご連絡をお願いします。 - 13 受講申し込み
- 下記フォームに必要事項を入力し、[送信]をクリックしてください。後日担当者から確認のメールを差し上げます。(2~3勤務日以内)(入力いただいた情報は関係機関で受講に関係した処理のみに使用いたします)