地域学校協働活動推進員(コーディネーター)等研修会
実施日:令和6年8月9日(金)
事 業 報 告
地域づくりは人のつながりづくり~形を真似ずして、その心を真似よ~
学校を核とした地域づくりの本質について理解し、演習等を通して、自分の地域で応用するための技を学ぶとともに、ネットワークの構築を図ることを目的として実施しました。
【講師】 一般社団法人とちぎ市民協働研究会
代表理事 廣瀬 隆人 氏

【講義】「学校と核とした地域づくりとは~地域づくりは人のつながりづくり~」
「話をしないと人のつながりは作れない!!」今日の研修で一番伝えたいことを体感してもらうため、初めに、近くの人同士で十分な時間をかけた自己紹介を行いました。研修室の雰囲気が柔らかくなり、その後の研修も和気あいあいと進みました。
<講義要旨>
◆「地域づくり」とは、一般に「課題解決」と言われている。大学ではそう教えていたし、そういう理解の方が圧倒的に多い。「地域づくり」をやりたくて大学を早く辞めた。「地域づくり」の現場は、課題解決で動いているのではなく、友達を増やしているだけだった。一人では課題解決ができない。地域は人のつながりでできている。だから、「地域づくり」は「人のつながりづくり」である。
◆「学校を核とした地域づくり」というのは、学校が中心となって地域づくりを進めるということではない。学校という場が核となり、保護者や地域住民の連携した取組を通じて、子どもたちに地域への誇りや愛着を育むことである。学校を支援しつつ「人のつながり」をしっかり作ることが究極の目的である。
◆地域づくりのリーダーの養成研修で、下記の資料を提示すると、「これは、地域づくりの文言だ」と言う。

これは、学校の「特別活動」の目標である。実は、学校では昔から「特別活動」で「地域づくりの基礎力」を作り、「結(助け合う、協力し合う)」のトレーニングをしていたのである。仲間づくりがうまくいけば、学力向上も成功する。
※「学校を核とした地域づくり」のための学校運営協議会はこうありたい等の秘策をたくさん教えていただきました。廣瀬先生の資料は、こちらからご覧いただけます(PDF)↓

【演習】 「地域の実情に合わせて地域学校協働活動をコーディネートするには」
午後の演習は、自分の地域で応用するための技を学びました。演習によって、グループの人数を変更する必要がありましたが、「経験値、職種、ジェンダー等を考えて」という廣瀬先生の指示のもと、声を掛け合いながら、自主的に行動している姿を見て、初めに十分な時間をかけて行った自己紹介の効果であり、形骸化しない「学校運営協議会」の姿なのではないかと感じました。
演習1:模擬学校運営協議会

・10人位のグループ
・役割分担(校長、進行役、委員)
・校長は人のつながりをつくるような挨拶をする。(堅苦しい挨拶をすると、委員は話しにくい)
・その後、委員の自己紹介は時間制限をせず、十分語ってもらう。話題の例としては、「子どもの頃どんな子だったか」等。お互いに、人となりが分かることでその後につながりができやすくなる。
演習2:鏡のワークショップ

・5人位のグループ
・付箋に「今の子ども達に足りないこと」を各自書き出す。
・書いたものを出し合い、グルーピングし、タイトルをつける。
・他のグループを見て回る。気付いたこと共有。
・「子どもに足りないこと」=「大人に足りないこと」だから、「鏡のワークショップ」と言う。
※ちなみに「学力」という言葉は1つも出ませんでした。
【参加者の感想】
・協働する以前に、人としての繋がりを築くことの大切さに共感した。実際にアイスブレイクしながら、課題を捉えていくワークショップも取り入れていきたい。
・自分が担当している学校の会議が形骸化しつつあるので、もっと委員が自由に楽しく話せる場にしたい。
・「学校支援」という手段を使い、地域住民同士のつながりを作ることが、『学校を核とした地域づくり』の最終的な目標であると学んだ。自身も少し勘違いしている部分があったため、非常に勉強になった。
・何が失敗だったのか、その失敗から見えたもの、その上での動き方、伝え方が、今まで様々な講義を受けた中で一番わかりやすかった。
【受講者の評価】
A (有意義) 92%
B (どちらかといえば有意義) 8%
C (どちらかといえば有意義でない) 0%
D (有意義でない) 0%
【担当者から】
学校教育や子どもの育成に関わることを通じて地域の人のつながりをしっかり作れば、子ども達も地域に関わるようになり、地域力が強化されていくのだと思いました。ポイントは「話をして人とつながりを作る」です!!
申し込みフォームはこのページの下側にあります。
実施担当:[生涯学習推進センター]

- 1 目 的
- (1)学校を核とした地域づくりの本質について理解する。
(2)模擬事例を用いながら、実践例を地元で応用するための技を学ぶとともに、ネットワークの構築を図る。
- 2 主 催
- 岩手県教育委員会
- 3 主 管
- 岩手県立生涯学習推進センター
- 4 対 象
- (1) 地域学校協働活動推進員(コーディネーター)
(2) 学校関係者(校長・副校長・主幹教諭・地域連携窓口教員等)
(3) 公民館・地区センター等でコーディネーター的役割を担っている方等
(4) NPO法人等関係者
(5) 県・市町村担当者
- 5 定 員
- 45名
- 6 期 日
- 令和6年8月9日(金)
- 7 会 場
- 岩手県立生涯学習推進センター
〒025-0301 花巻市北湯口2-82-13
TEL 0198-27-4555
- 8 受講申込み
- 「まなびネットいわて」から申し込んでください。
【申込み〆切 8月2日(金)】
- 9 日程及び内容
- 【受 付】 9:20~
【開会行事】 9:50~10:00
【講 義】10:00~12:00
「学校を核とした地域づくりとは~地域づくりは人のつながりづくり~」
講師:一般社団法人とちぎ市民協働研究会 代表理事 廣瀬 隆人 氏
「『学校を核とした地域づくり』の目的は、学校を支援したり、子どもの育成にかかわることによって、地域住民のつながりをつくり、強めることである。手段と目的をはきちがえてはいけない」(廣瀬氏談)というように、今までのモヤモヤがすっきりし、明日からの活動が楽しみになるお話です。
【昼食休憩】12:00~13:00
【演 習】13:00~15:30
「地域の実情に合わせて地域学校協働活動をコーディネートするには」
講師:一般社団法人とちぎ市民協働研究会 代表理事 廣瀬 隆人 氏
実践例を地元で応用するための技を、模擬事例を用いながら学ぶとともに、ネットワークの構築を図ります。
【閉 会】15:30
- 10 携行品
- 筆記用具、所属で使用している名札
研修会資料は、Webサイト「まなびネットいわて」の特設ページに掲載します。受講者自身で資料を印刷、または、タブレット等にダウンロードの上、ご準備くださるようお願いします。
- 11 受講者旅費
- 派遣者において負担願います。
- 12 その他
- (1) 昼食は、各自ご用意ください。
(2) 県立生涯学習推進センターまでの交通案内及び駐車場下記よりご確認ください。
「まなびネットいわて」>[生涯学習推進センター]>[アクセス]
(3) 欠席の際は、岩手県立生涯学習推進センターまでご連絡をお願いします。
- 13 受講申し込み
-
下記フォームに必要事項を入力し、[送信]をクリックしてください。後日担当者から確認のメールを差し上げます。(2~3勤務日以内)(入力いただいた情報は関係機関で受講に関係した処理のみに使用いたします)
※公立学校の教員の方は下記フォームでの申し込みと併せて「Plant」上での申し込み手続きを行ってください。> Plantリンク
***申込フォーム***
※上の[送信]ボタンをクリックして、送信が完了すると、ボタンの下に「ありがとうございます。メッセージは送信されました。」と表示されます。繰り返し送信ボタンを押さないよう、ご注意ください。