学校と地域の連携・協働研修会
実施日:令和6年8月8日(木)
申し込みフォームはこのページの下側にあります。 (締め切りました)
実施担当:[生涯学習推進センター]
事 業 報 告
コミュニティ・スクールと地域学校協働活動との一体的推進の意義を学ぶとともに、「地域とともにある学校づくり」「学校を核とした地域づくり」の両面から“持続可能”な学校と地域の連携・協働について理解を深めることを目的に開催しました。教職員や県・市町村の行政担当者を中心に82名が受講しました。
【基調講演】 「地域と学校の連携はどこに向かうのか」
岩手県立大学 高等教育推進センター准教授 山沢 智樹(やまざわ ともき)氏から、「地域と学校の連携はどこに向かうのか」と題してご講演をいただきました。学校と地域の連携・協働についての中央教育審議会答申や社会教育法を丁寧に読み解きながら、学校運営協議会の仕組みや法改正の内容について、現状や課題を具体的に説明していただきました。また、学校を取り巻く状況が目まぐるしく変わっていく状況について触れながら、仕組みを作りきらずに、様々な人の話を聞くことを通して、自分たちができることから始めることの大切さを教えていただきました。

岩手県立大学 高等教育推進センター 准教授 山沢 智樹 氏
【実践発表】
「地域学校協働活動を地域づくりや学校づくりにどのようにつなげるか」
①「学校管理職の視点から」
➁「学校運営協議会の視点から」
③「PTAの視点から」
二戸市立浄法寺小学校副校長の 髙橋 真弓(たかはし まゆみ)氏からは、学校管理職と教諭の認識の違いについて、奥州市立岩谷堂小学校校長の 佐藤 浩司(さとう こうじ)氏とPTA顧問の 佐藤 孝大(さとう たかひろ)氏からは、熟議から改善された活動の具体例について、紫波町立紫波第三中学校PTA会長の 髙野 智章(たかの ともあき)氏からは、ゲストティーチャーを招いての学習「あずまねカフェ」の様子について、それぞれ発表していただきました。それぞれ3つの立場から、学校と地域がどのように連携しているのかということについて、具体例を交えながら発表していただきました。

二戸市立浄法寺小学校 副校長 髙橋 真弓 氏

奥州市立岩谷堂小学校 校長 佐藤 浩司 氏(左) PTA顧問 佐藤 孝大 氏(右)

紫波町立紫波第三中学校 PTA会長 髙野 智章 氏
【意見交流会】
山沢智樹氏をコーディネーター、実践発表者をパネリストとして、意見交流会を行いました。山沢氏より、「地域と学校の連携を通して地域や学校が変わったことは何か」「地域と学校の連携で感じている課題は何か」「今後の地域と学校の連携にどんなことを期待しているか」等の質問が出されました。人材確保や日程調整の難しさ、保護者の温度差、目指す子どもや地域の姿を共有することの大切さ、教育振興運動との違い等が話題となりました。学校と地域の連携をきっかけにして地域が一つにつながり、その中で子ども達を育てていくことの大切さを確認することができました。

【受講者の声】
●地域連携を無理せずにできることから少しずつやっていけばいいということが分かり、気負わずにやっていこうと思った。
●CS制度が進んできている中で、教振をはじめとした既存の仕組みの整理や熟議を通じた学校運営協議会委員の意思の反映等、連携・ 協力の質を高める段階に変わってきていると感じた。
●学校や地域が目指す子ども像につながるような事業を、熟議やその後の検討を通して実施できるようにしていかなければならないと感じた。
●連携・協働の観点からみると、保護者や一般の教諭がこの研修会に参加することで、学校と地域の連携をもっと自分事として感じられるようになるのではないかと思った。
【受講者の評価】
A(有意義) 54.9%
B(どちらかといえば有意義) 45.1%
C(どちらかといえば有意義でない) 0%
D(有意義でない) 0%
【担当者から】
学校と地域の連携・協働は、「新しいことを始めるのではなく、今あるものを大切にして、アップデートしていくことが大切である」ということを改めて感じた研修会でした。連携・協働は時間がかかりますが、エラー&リトライを繰り返しながら進めていく必要があります。山沢氏と3つの立場のパネリストの方々の事例をヒントに、「ゆるやかなネットワークづくり」と「目指したい子どもや地域の姿の共有」への一助になれば幸いです。

- 1 目 的
- (1)「地域とともにある学校づくり」「学校を核とした地域づくり」の両面から、持続可能な学校と地域の連携・協働のあり方について理解を深める。
(2)学校と地域の連携・協働の好事例を通して地域学校協働活動の充実につなげる。
- 2 主 催
- 岩手県教育委員会
- 3 主 管
- 岩手県立生涯学習推進センター
- 4 対 象
- (1)小学校・中学校・義務教育学校・高等学校及び特別支援学校の教職員等
(2)学校運営協議会委員や地域学校協働推進員等
(3)県や市町村の教育委員会及び生涯学習・社会教育担当部局職員
(4)その他、関心のある方
- 5 定 員
- (1)センター参集 100名
(2)オンライン 定員なし
- 6 期 日
- 令和6年8月8日(木)
- 7 会 場
- (1)参集者…岩手県立生涯学習推進センター
〒025-0301花巻市北湯口2-82-13 TEL 0198-27-4555
(2)オンライン…YouTubeライブ配信使用
※なお、配信内容は、Webサイト「まなびネットいわて」特設ページにて、8月30日(金)まで受講申込者限定オンデマンド配信いたします。
- 8 受講申込み
- Webサイト「まなびネットいわて」から申し込んでください。
【申込み締切:令和6年7月31日(水)】
- 9 日程
- 9:30~ 9:40【開会行事】 (受付9:00~)
9:40~11:10【基調講演】
11:10~11:20【休憩】
11:20~15:35【パネルディスカッション】 ※11:50~12:50 昼食・休憩
15:40~15:45【閉会行事】
- 10 内容
- 【基調講演】「地域と学校の連携はどこに向かうのか」(90分)
岩手県立大学 高等教育推進センター
准教授 山 沢 智 樹 氏
【パネルディスカッション】(180分)
「地域学校協働活動を地域づくりや学校づくりにどのようにつなげるか」
事例発表①「学校管理職の視点から」二戸市立浄法寺小学校 副校長 髙橋 真弓 氏
事例発表②「学校運営協議会の視点から」奥州市立岩谷堂小学校 校長 佐藤 浩司 氏
PTA顧問 佐藤 孝大 氏
事例発表③「PTAの視点から」紫波町立紫波第三中学校 PTA会長 髙野 智章 氏
意見交流会 コーディネーター 山 沢 智 樹 氏
- 11 研修会資料
- 研修会に係る資料はWeb サイト「まなびネットいわて」特設ページ(申込〆切後にメールでご案内します)に掲載します。参加者自身で資料を印刷、またはタブレット等にダウンロードの上、御準備くださるようお願いします。
- 12 受講者旅費
- 派遣者において負担願います。
- 13 その他
- (1) 昼食は、各自御用意ください。
(2) 県立生涯学習推進センターまでの交通案内及び駐車場は下記より御確認ください。
「まなびネットいわて」>[生涯学習推進センター]>[アクセス]
- 14 受講申し込み
- 下記フォームに必要事項を入力し、[送信]をクリックしてください。後日担当者から確認のメールを差し上げます。(2~3勤務日以内)(入力いただいた情報は関係機関で受講に関係した処理のみに使用いたします)
※上の[送信]ボタンをクリックして、送信が完了すると、ボタンの下に「ありがとうございます。メッセージは送信されました。」と表示されます。繰り返し送信ボタンを押さないよう、ご注意ください。